小学生の頃の冬

2021年12月9日

小学生の頃は、冬になったら鼻水が止まらなかった。汚いし、何回もティッシュで拭いた鼻は痛いし、しんどかった。その頃は自分が鼻炎患者だという認識がなかったけど、実はそれを知ったのも今年の3月になってからだ。去年の秋から何週間も治らない風邪で病院へ行ったら、季節性鼻炎だと先生に言われた。母にそう話したら、「そうそう、子供の頃の鼻炎もひどかったよ」と言われて、「なるほど」と、ようやく子供の頃の止まらない鼻水の謎が解けた。母は何回も私を病院に連れて行ったり薬を飲ませたりしても治らなかったと。そこの記憶はないけど。

実家には暖房がないので、家にいてもいつもコートを着ていた。それでもまだ寒い。朝、こらえながら冷たい服に着替えるところからつらい冬の1日が始まる。そして冷たい水道水で歯を磨いたり、顔を洗ったり、いろいろと冬の試練を受ける。冷たい水を触りすぎて手が必ず凍傷になってしまう。しかも、せっかく治ってもまた再発して、ひと冬で何回も凍傷を繰り返す。痛かったり、痒かったり、腫れたり、萎んだりして、まだ小学生なのに指の皮膚がシワだらけになってしまった。実に可哀想だなーと手のシワを見る度に冬の辛い記憶が呼び起こされて悲しい気分になる。だから長いあいだ冬を恐れていた。

あとがき

実はこの日記には続きがあって、「でも大人になって冬は段々と寒くなくなった気がする・・・」って、大人になってからの話も書こうとしたけど 文が長くてもう続けたくないから途中でそれを消した。